令和3年度 第一種電気工事士筆記試験のおすすめのふくラボ流学習方法は、次の2点にまとめられる。
- 合格ラインに達するまで、過去問中心の学習はしない
- 解説を読む→過去問を見る→もう一度解説を読む学習サイクルがお薦め
令和2年度筆記試験の分析
今年(令和2年度)の筆記試験は、ずいぶんと問題の傾向が変わっていた。
特徴をふくラボ流に分析すると、次のようになる。
- 単純な暗記学習・過去問の暗記学習では合格が難しい
- 記憶・理解があやふやなままだと、正解までたどり着けない
なので、過去問中心に学習した人にとっては、非常に難解・難しいと感じたのではないだろうか。
一方、合格必須事項・合格の分かれ道事項をしっかり「理解」「マスター」した人は、難しかったとは感じなかったのではないだろうか?
というのも、機器の名称を答えさせるような単純な暗記問題が減り、選択肢の文章がこれまでとは違う表現の問題や、複数の機器の説明が選択肢に交じっている問題が増えていた。
なので、来年度(令和3年度)の筆記試験も、過去問中心の学習では対応できず、基本をしっかり理解し、あやふやな記憶は残さない学習が必要になると予想される。
おすすめ学習法
それでは、来年度(令和3年度)の筆記試験の学習はどのようにすれば良いかというと、次の2つをおすすめする。
- 合格ラインに達するまで、過去問中心の学習はしない
- 解説を読む→過去問を解く→もう一度解説を読む学習サイクルがお薦め
過去問中心の学習はしない
過去問を解くな、と言っているのではなく、合格ラインに達する前にはたくさん解くことはしない、ということ。
理由は2つあって、一つは、2018年度以前の問題と出題の仕方が変わってしまった点。だから、問題をたくさん解いても、点数につながるまでに時間がかかる。
もう一つは、こちらが重要で、重要ポイントをきっちりマスターする前に過去問をたくさん解くと、何が正しいのかがごちゃ混ぜになってしまうから。
ごちゃ混ぜになる理由
たとえば、主任電気工事に関する問題は、2019年以前には
・H27年問40(主任電気工事士)
・H23年問40(主任電気工事士)
と、2回出題されている。
そして、今年(R2年)に問39でも出題されたが、主任電気工事士になれる条件の選択肢の中に、
- R2年:第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる
- H27年:第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる
- H23年:第二種電気工事士免状の交付を受け、かつ、電気工事に関し2年の実務経験を有する者
と、第2種電気工事士についてのほぼ同じ記述が3回現れる。
実は、これらの記述は間違い(誤り)で、第二種電気工事士が主任電気工事士になるには3年の実務経験が必要、が正しい。
そして、ここで非常に重要なことをあなたに伝えるが、
あなたの脳は「繰り返し見た・聞いた文章を真実」と理解・記憶する特性がある。
いい?あなたが頻繁に目にした文章がフェイクと分かっていても、頻繁に目にしていると、脳は「本当(真実)」と理解・記憶し出すのだ。
だから、「3年をきっちりマスターする前」に、過去問をたくさん解いて、上3つの問題の選択肢を何回も読んでいると、正しいのが「3年」なのか「2年」なのか、あなたの脳は分からなくなってくる。
そうすると、試験本番で、「あれ?3年?2年?どっちが正しいんだっけ?!」となる。
だから、あなたが合格必須事項・分かれ道事項をきっちりマスターする前に、たくさん過去問を解いては、あなたの合格を危うくするのである。
おすすめの学習法
じゃぁ、どうすれば良いかというと、あなたには、
解説を読む→過去問を解く→もう一度解説を読む
という学習方法をおすすめする。
例えば、上の主任電気工事士ならば、
- 参考書・このブログで「主任電気工事士」の重要項目を読む
- 過去問を見る
- 選択肢を1つずつ、参考書・ブログで吟味する
つまり、
ロ:第二種電気工事士は、2年の実務経験があれば、主任電気工事士になれる
という選択肢を読んだら、主任電気工事士になれる条件を参考書・ブログで探し、正しいか誤っているかを判断する。正しければ、正しい、と理解する。
もし誤っているなら正しくは何か、この選択肢の場合は「実務経験は3年必要」を見つける。
この方法を繰り返すことで、試験に出る重要事項を効果的にマスターすることができる。
まとめ
令和3年度の第一種電気工事士筆記試験のおすすめのふくラボ流学習方法は、
- 合格ラインに達するまで、過去問中心の学習はしない
- 解説を読む→過去問を解く→もう一度解説を読む学習サイクルがお薦め
この学習法により、あなたが来年の筆記試験に合格することを祈っている。
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